あれから30年


1度も慧に会ってない。


高校の同窓会もあったのに慧は来ないし。


あれからどうなったのか良く分からない。


俺はといえば普通に結婚して普通な毎日。


あれほど楽しかった事はあれ以来無いぐらいに。


「お父さーん!!手紙来てるよ?」

「おうありがと。」


水色の封筒。


誰からだろ?あて先を確認すると――・・


顔が綻んだ。


「慧―――‥‥」


窓から風が吹く


俺は急いで慧の手紙を読んだ―――‥‥



*End*