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「っ…」


「中原?」


「な、何?」


「なんか苦しそうだけど」


「だ、大丈夫。」


心配そうに近づいてくる彼。
これ以上近づかれたら、心臓が破裂する。
あたしのほうに伸びてくる彼の手。

だめ。

距離を保つために足を後ろに引いた瞬間、


「っ!?」


「危ない!」


気づいた時には、世界が回っていた。



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