少年陰陽師 奥州平泉奇譚

途中。
東物見を越えた辺りで、舗装道になり歩き易くなった。



観光案内で借りた観光ガイドを頼りに、潤の説明も交えて薬師堂から順々に巡った。




薬師如来は、その地を厄災から守ると言われている。




「本堂に納められた阿弥陀如来坐像は、もと中尊寺光勝院の本尊と伝えられている。


光勝院は、中尊寺支院のひとつで別名を赤堂っていうんだ」




最奥の白山神社へ向かうため1度、売店で休憩し僕は観光案内のパンフレットに目を通した。



五色の摩尼(まに)、(白赤黒黄青=木火土金水(もっかどごんすい))の配置を考えた。





八雲と潤に支えられるようにしながら、白山(はくさん)神社まで歩き能舞台を観る。



「毛越寺の方も巡ってみる?」




僕は潤に尋ねられたけれど、とてもそんな元気はなかった。




舗道を引き返し望古台まで戻り、衣川の古戦場を望んだ。