泣き崩れるアイツへ振り返る事はしなかった。 振ってきたのは向こうで、僕には止める事が出来なかったんだ。 どんなに好きでも、想いは通じない。 まるで両親のような、そんな想像をした。 親子揃ってレンアイと言うものに疎いようだ。 自嘲気味に笑っていると頬には何かが伝う。 それは冬の風に当てられ冷たくひんやりしていった。 あれから、もう4年も経った。