呪いのアプリ

「あっ!戻ってきた」



優香の声に反応してみると、ちえが教室に戻ってきたようだった。



ちえは、席につこうとした途端、一気に顔を曇らせた。



「はあ、なによこれ?どうしてこんなになってるのよ」



大人しい普段のちえからは想像もできない怒鳴り声だった。



クラスの視線がちえに集まる。



多くの人が、ちえの激変ぶりに驚いているというより怯えているようだった。



ちえは、持参のハンカチでせっせと机をふきだした。



教室が重い空気にのみこまれているようだった。