呪いのアプリ

次の日の休み時間。



なんと私の席に俊一がかけ寄ってきた。



「古井さんと仲良くしてくれてありがとう。古井さん、いっつも1人だし最近、市原さんにいじめられてるみたいで心配だったけど大丈夫そうでなによりだよ」



どうしよう。



俊一が目の前にいる。



鼓動が少しばかり早くなり、顔が熱くなっていくのが自分でも分かる。



「そんな、ちえとは昨日の放課後に少し話しただけだし、感謝されるほどのことでもないよ」



こんな謙遜、友達どうしの前でも見せたことない。



「いや、それだけでも嬉しいよ。これからもよろしく!」



「うん、分かった」



俊一は私の席から去っていった。



私は、しばらくポーッとしてしまった。



あの俊一が私に話しかけてきてくれたのだ。



まるで、私がちえをダシにして俊一と仲良なったような気がするが、それはかまわないだろう。



そもそも、俊一とちえは恋人関係にはないのだから。



このあと、私は俊一との会話を何度も脳内再生したのであった。