呪いのアプリ

「呪いのアプリっていうのは、スマホのアプリで、呪いたい人の画像と呪いたい内容を送信したら、本当に呪いがかかっちゃうっていうアプリなの」



一応、簡単にアプリの内容だけでも説明しておく。



「へぇ~。そんなのあるんだ。滝井さんはそのアプリ使ってるの?」



痛い質問だ。



しかし、答えるしかない。



「私は、あんまり使わないかな。呪いとかそういうオカルトチックなことは一切信じてないし」



もちろん嘘だ。



ちえの中の私のインプレッションをパーフェクトなものにしておきたかった。



ちえは、俊一が親しくしている女子なわけだし。



「そうか。さすが滝井さんだね。けっこうみんな使ってるらしいのに。そもそも呪いなんてあるはずないんだし」



その呪いが存在するんだよな~、なんてちえの前では言えないな。



ただ、“さすが”と言うくらいだから、ちえの中の私の印象はとても高くなっているはずだ。