「ねえねえ、呪いのアプリって知ってる?」



残暑が鬱陶しい高2の夏休み明けの昼休み。



友人の優香が私にスマホの画面を見せてきた。



そこには、気味の悪い、血を彷彿させるような赤い字で『呪いのアプリ』と表示されていた。



そして、背景も恐ろしく黒一色だった。