「ずっと山奥の小屋で息を引き取りました」


ここは、山奥。
私がいる場所は、小屋。


なぜ、息を引き取るか。


呪い。

これは本当に危ない。
十物語は百物語と変わらない。
何も変わらない。
あの時やらなければ、私は普通の日々を送っていた。
なのに…


ドン!

「ヒッ!」

ドン!ドン!

「消えろ!消えろ!」

それは、普通の人の声じゃなかった。
まるで、100回、1000回と叫んだかのようなかすれた声。
あの声で、私の名前を呼ばれたら…
私は…!

「消えろ!」

ドン…

止まった?

「」

何か言ってる?
少し、壁にくっつき、耳をすませた。
聞かなければよかった。と思ったのはこの数秒後。

なぜなら…




私の名前を言っていたのだから…。