「森野さん」 爽の呼びかけに、綺麗な髪がなびいて こちらを振り返った。 「昨日はごめん!」 勢い良く頭を下げたせいで、首がもげそうになった。 「俺、意識無くしちゃって、森野さんがおぶってくれたんだよね…… 本当にごめん!」 必死に謝っていると、吹き出したように笑う声が聞こえた。