爽は湯船で森野蒼の言葉を思い出す。 『海神(ワタツミ)はあんたかもしれんね』 海を司る神か。 僕は神なんかじゃない。 だけど、森野蒼から言われると なんだか海も操れる気がする。 海でも操れれば、君と対等になれるかな 風を操る、森野蒼を思い出しながら、ぶくぶくと湯船に沈んだ。