「俺って聞き分け良い子供なんだよ」 海に向かって、呟いた。 「それが普通だったから。そうじゃないとだめだったから。我儘言っちゃ駄目だと思ってたから。文句も言わなかった。妹のことを優先されても、父さんがある日突然いなくなっても!!」 雷がドーーンっと地割れのように鳴り響く。 「だけど……………だけど……」 これは涙なのか、雨なのか分からない。 でも、嗚咽が止まらない。