彼女が笑えば、世界は色づく。





おずおずと前に出て、黒板と教科書を交互に見て、何とか書き出す。






「それでいいのか?」



先生の意地悪な声が聞こえた。



答えは書いたものの、間違っているらしい。




「もう俺には限界です」



教室が笑いに包まれる。