「東京に興味あるの?」 爽を見つめていた、瞳が遠くのほうへ戻っていく。 運動場では篤人達がサッカーをしているのが見えた。 昼休みの終わりを告げるチャイムが聞こえた。 「もう行かなきゃ遅刻するよ」 森野蒼がゆっくりと、爽を見つめると そうだね、と言って立ち上がった。