彼女が笑えば、世界は色づく。





まあ、そのうち分かってくるよ。とゴニョゴニョ語尾を濁すと、教室へ入って行った。



不思議に思って、教室へ入ると、もう森野蒼はいなかった。




次の授業は現文の授業で、みんなほとんど話を聞いていなかった。



「ありゃー、森野はサボりかな」


おじいちゃん先生はぽりぽりと頭をかきながら、名簿を見ていた。