彼女が笑えば、世界は色づく。





ノートを写そうとしていた、手が止まる。




ゆっくりと、こちらを見つめる。 
      




あの大きな目に今、自分が写っている。


心臓の音がうるさい。



「この前、会ったの覚えてる?」



あの岩の上で風を操っているように


協奏曲を奏でるようにしていたあの時。