キミが笑えるように







「はぁ…はぁ…」



向日葵。私の大好きな花。


だからよく来ていたんだよね、ここ。


陽ちゃんと一緒に。






すぐ思いついたよ。向日葵って。




"こんなところ、来る人オレらくらいだな!ってことは二人だけの場所!

オレ以外のやつとココ来るの禁止"



笑いながら陽ちゃんは私に言ったよね。


また来ようって。






……ごめんね。


ココで陽ちゃんが私に見せた笑顔。


…あの時も心のどこかで勝吾の笑顔を思い出してドキドキしてた。



ごめんね……





「…」

向日葵の向こうに見える空はすごく蒼くて雲一つない。



吸い込まれそうな空。


たくさんの向日葵が、風が吹くたびゆらゆら揺れて…――



まるで私に"頑張れ"って言ってるみたい……


いつもならそう思ったかも。


でも今はバイバイって向日葵が私に手を振ってるように見える。



――中学の卒業式、勝吾が私に向かって笑顔で手を振っていたみたいに。


ずっと…好きだったんだね。


なんで分からなかったのかなぁ…?






こんなにも勝吾の事が好きなのに。


陽ちゃんに、勝吾を重ねてたのに。




気付かないなんて…ホントばか…!


………――。




…私の中で何かがかわった気がした。


陽ちゃんとの思い出の中でも、思い出す顔や声は勝吾だったから。


私やっぱ…―


「勝吾……!」




向日葵にそっくり。




特に笑顔が…。