キミが笑えるように










放課後。


今日は部活がないから、私は羽菜とリンリンよりも先に教室を出てバス停へ向かった。





でも佐井山君はいなかった。


――歩こう。

なんとなく、陽ちゃんと乗ったバスには乗りたくなかった。


小さな石を蹴りながら歩く。

陽ちゃんと美架のこと、そして勝吾のことを考えながら帰った。


「ただいまー。」

あれ。お母さん、まだ帰ってないんだ。

あ、そーいえば、お父さんと出かけるから遅くなるって言ってたなぁ….

もう40歳近いのに、ラブラブ過ぎる…。


階段を上がり、自分の部屋に入ってベットに寝転んだ。



陽ちゃん…か。


陽ちゃんは普段の生活の中では前と変わらない。


だけどやっぱり…。


分かる。

練習中、ずっと陽ちゃんを見ていた私には。


他の皆じゃきっと分からない。


プレー、変わったなぁ。


いつも楽しそうにバスケしてたのに…笑わなくなった。



それに…仲間を信じてない。


パスもほとんど出さなくなって。


面倒なことはしなくなっちゃったね…陽ちゃん…。





ねぇ。陽ちゃん。


私のことどう思ってる…?


本当にスキなの?


私より…佳菜さんが好き?


……。


いつも好きって言ってくれてたのは、全部嘘だったの?




そんなの…そんなの―――


……最低です。




「…じゃあ…私は…」


陽ちゃんのこと好き?