――……じゃない。
…なんでいるの…!?
どうして…―。
「陽ちゃん…?」
「あ。なな子」
心臓が…バクバクしてる…―。
でもスキとかじゃなくて…
ただ普通に…怖い。
「なな子…?早くここ座れよ」
陽ちゃんは自分の隣を指差す。
「あ、うん…」
私は陽ちゃんの隣に座った。
なんでバスに乗ってるの…?
まさか――
「陽ちゃん…」
「あ?」
いつもの…陽ちゃんだ。
「なんで…バスに?」
「なな子に会いたかったから」
「え…?」
「いきなりで驚いたよなー。わりっ」
「う、ううん…」
それから家までお互い無言だった。
「じゃ、また明日」
「おう」
分かんないよ。
陽ちゃん…なんでいきなり…?
なんで今、逢いに来たの…?
―――まるで。
―――私が別れを告げようとしてることを察知したかのように。
私は家に着くと、余計なことは考えないようにして眠りについた。
――次の日、美架は学校に来なかった。

