美架がいないことを、6時間目に来た担任に聞かれた。
「あー…えっと…―」
「――頭痛がひどかったみたいなんで、私が帰るように勧めたんです。すいません」
羽菜…!
「そうか」
担任も、羽菜のことは疑わないみたい。
さすが学級委員長は違うなぁ…。
6時間目が終わったとき、私は羽菜の席に行った。
「羽菜、さっきは本当にありがとう。」
「なな子、頭はいいのにフォロー下手なんだもん!黙って見てられなかったっ!」
「ホント、ありがとっ」
あ。
バスに遅れたらやばいし、そろそろ――。
「あ、ごめん!帰んなきゃ。」
「また明日ね!」
「うん!ばいばい!」
学校の中を歩くときも、外に出ても、左足が気になる。
痛く…ない。
しびれて…ない。
なんか変。
これから右足も…手もこうなるんだよね…。
信じられないや。
自分の体が自分のじゃないみたいで
―――怖い。
10分くらい歩くとバス停が見えてきた。
今日は佐井山君いるかな…。
窓から中をのぞくと、佐井山君っぽい人が見えた。
佐井山君に足のこと話そ。
いつもの私と佐井山君の席。
「佐井山君っ!」
――!

