「あれ…?」
足元を見渡しても何も落ちてなかった。
――!?
ちょ…まさか…これって…
足が…
そんな…慌てて左足首を触った。
「あれ…?感覚が…」
――ほぼ、ない。
物が引っ掛かったと思ってたけど…
足首が…動いてなかったんだ…。
病院行ってから学校いかなきゃ…。
左足に注意しないとまた転びそうで恐い。
――動かないなんて初めてだ…。
今まで、左足が上がりにくい事はあっても、ちゃんと動いてたし…。
病院に入るとすぐ、莉子さんがいた。
「ななチャン!峯崎先生よぶね!」
私を見ると、そう言ってすぐどこかへ行ってしまった。
そして1、2分待つと、峯崎先生がきた。
「ななチャン…こんな時間にどうした?」
「左足首が動かなくなっちゃった」
「…え?それ…本当か?」
「本当だよ」
これが嘘ならどんなに楽だろう…。
あーあ…。
今までのは全部夢でした。
…ってなってくれたら心の底から笑えるのに。
「…ちょっとおいで」
峯崎先生の後についていくと、
先生が足首にテーピングとサポーターみたいなやつを付けてくれた。
「これで歩きやすくはなると思うけど。
痛みを感じるようなら…車椅子」
車椅子…ってことは
「1人じゃ何もできなくなるよね?」
「…」
ねぇ。
なんで、黙るの。

