キミが笑えるように













バスはほとんど毎日のっているから自然と知り合いが増えた。





「赤ヶ瀬!」



「佐井山君!」




佐井山君はいつも同じバスに乗るから自然と仲良くなった。



「今日1日おつかれ」

「おつかれ~」




佐井山君と仲良くなった理由はバスが同じだからって事だけじゃないんだ。






「佐井山君…最近はどう?」




「僕、来月退院できる事になったよ」




退院!?



「よかったねー!!」




大喜びする私とは対照的に、佐井山君は静かにほほ笑んだ。


治ったんだ!




「本当に…よかったねぇ…佐井山君…」


嬉しくて涙がでた。



佐井山君は少し驚いたような顔をしてから笑顔で言った。





「ありがとう!赤ヶ瀬は…?」




「私…病気の進行が遅いんだって。だから…あと3年は絶対生きられるって」




「そっかぁ!僕、赤ヶ瀬がもしも入院する事になったら絶対いく!」




佐井山君…。




「ありがと…」




「当たり前だよ!だって赤ヶ瀬も来てくれたし」




佐井山君と出会ってすぐ、美架とお見舞いに行ったんだ。




「あの時すごい嬉しかったんだから!」




「ふふ。それはよかった」







心配だったんだ。ずっと。



入院したせいで、たくさんの人が佐井山君から離れていってしまったから…。






彼女も



友達も



すごく仲が良かった、親友まで。