…ドキドキ…
この声…―。
全身が、ザわってした。
また心拍数が上がる。
ど…しよ。
「勝吾…!!」
勝吾は教室にはいってきた。
教室が少しざわついた。
「よ!」
勝吾は、右手をあげた。
私の大好きな笑顔…。
いつもこの笑顔に、助けられてきたんだ…―。
「よ!って…」
話がある、そう言って私を廊下に連れ出した。
「えーっと…」
勝吾は頭をかきながら言った。
「やっぱ、俺、ダメかも!」
勝吾は笑顔なのにどこか…悲しそう。
「バスケが…ってこと…?」
「…あぁ。日本でもバスケやろうと思ってたんだけど…ははは…」
「無理に笑わないでよ…」
私まで悲しくなっちゃう…。
「わりぃ俺…笑ってないとマジで泣きそうなんだよね…」
「勝吾…」
「詳しい事は…放課後、病院で話すから」
放課後は…部活が…。
でも、あんなに行きたいと思っていた部活より
勝吾の声を、もっと聞いていたい。
そう思ってしまう自分がいる。

