「はぁ…」
勝吾の事考えてたらドキドキして、寝付けなくて…結局寝不足。
「ふわぁー…」
あくびが何回もでる。
「おっはよー!!」
前の席の美架が、グルんと勢いよく後ろを向いた。
「あ…美架、おはよ…」
「あれ?!珍しいじゃん!なな子が元気ないとか!」
美架が、心配そうに顔をゆがめた。
「え、なに?恋の悩み?」
「ううん…」
「だよねっー!だってラブラブだし!」
美架から見たらそーかもしれないけどね…?
実際は、違う人のことで頭がいっぱいなんだよ!?
「…」
「んー…」
美架には、病気の事も話してある。
「ねぇ…もしかして…病気のこととか?」
「違う…病気の事じゃない…」
「そっか。…ごめん」
「ううん」
~♪チャイム
チャイムと同時に、美架は前を向いた。
…HRも担任の話が頭に入らなかった。
そして、また美架がこっちを向いた。
「なな子、あのさ――」
美架が、口を開いたとき
「――赤ヶ瀬なな子っている?」
大好きな人の声がした。

