「…その日から私は変われたよ。
病気ときちんと向き合って…明るくなれた。
公園であった勝吾たちに恩返しがしたくて…男バスのマネージャーになった。
バスケ見てると、たまに病気のこととか思い出すこともあったけど、
なにより皆がバスケを楽しんでる姿を見るのが…大好きだった。」
まただ…。過去のことを思い出すと、勝手に涙が出てくる…。
「なな子…」
「…っ…い、今でも…バ…スケが……したいよ…っ」
私は、勢いよく立ちながら言い放った。
”バスケがしたい”
そんな、涙と一緒にこぼれた言葉。
涙と一緒に流れて、消えればいいのに―――。
――カクン。
涙がこぼれたのと同時に、全身の力が抜けて、しゃがみこんだ。
「そー…だよな…っ」
そう言った勝吾くんの声は、震えていた。
そして、
勝吾くんがしゃがみこんだ私を、優しく包んだ。
…ドキっ…
そうか…。私…今までずっと…――。

