「俺ら?!」
「そーだよ。初めて会ったとき、近くの公園のバスケットコートで勝吾くんや
シゲハル先輩たちが私をバスケに誘ってくれたでしょ…?」
「あー…あれは…」
「ただの数合わせでだとしても、私は嬉しかった。」
あの時私は、変われたんだ。
「…いや、あんときさ、お前マジで死にそーな顔してたんだ。
でも俺らのボールとか、バスケする俺らをきらきらした目でずっと見てたから…
こいつバスケ好きなんだなって思ったんだよ」
「あぁ…あの頃はまだ、バスケを忘れられなくて…バスケができなくても、
ゴールとかボールを見るだけで幸せだったの」
「なな子らしいな。…それに、なんか見たことあるなーって話してたんだよ。
で、気付いた。あの”赤ヶ瀬なな子”だってな」
「それで誘ってくれたんだ…」
「おう。お前のプレーは、今でも覚えてる。
何もかもがしなやかで、すげー柔らかい動きしてんのに強くて。」
そんな風に思っててくれたんだ…。
うれしい…っ!
「そこにいたやつらがお前の、赤ヶ瀬なな子のプレーに感化されたんだぜ?」
「…」
「ボールとかを見てたお前の眼は、たしかに輝いてたけど、
なんか……冷たかった。
でもプレーした後のお前の眼は、きらきらして、すげーあったかかったよ」
微笑んだ勝吾と、勝吾のその言葉に、なぜか胸が熱くなった。

