…ドクンッ
勝吾くんと目があって、心臓の音がうるさくなった。
勝吾くんの顔を見ると、ドキドキして、まともに話せなくなりそうだった。
「ち、治療を続けても完治するのはかなり難しく…
たとえ臓器移植をしたとしても、移植後長く生きられるとは限らないし
長くなる可能性も極めて低い…と」
勝吾くんは私の言葉に、とても驚いていた。
そして少しだけ、泣きそうな顔をしていた。
…ドキッ
心臓の音、勝吾くんに聞こえちゃうんじゃ…。
そんな心配をするほど、私の心臓の音はうるさかった。
「でもね」
「?」
「私がショックだったのは長く生きられない、ということじゃなくて…。
”バスケはもちろん、運動はすべて禁止だ。一緒にがんばって病気と向き合おうな”
…って先生の言われたの。
私は反抗した。バスケだけは続けたいって。
だけどそんなことは絶対に無理だった。
私だってわかってた。
それでも私は、命に代えてでも、バスケをしたかった。」
「命に代えてでも…―」
そう、命に代えてでも。
…ホント、私ってバカだよね。
「バスケを辞めた私は、もう何もかも諦めて、人生に失望した。
バスケができないのなら、生きる価値なんかないって。」
「…」
「そんな時、私を変えてくれた人、
……勝吾くんたちに出会ったんだよ」

