私と勝吾くんは病院内にある、カフェで話すことにした。
「で…なな子がここにいる理由って…?」
…この話は、できるだけしたくなかった。
自分の、病気の話なんて本当はしたくない。
でも、勝吾くんになら言える気がするんだ。
全部、泣かずに。
「私ね…」
泣かない。
そう心に決めて、私は話し始めた…――。
「筋肉が衰えて…動かなくなっていく病気で…」
「…」
勝吾くんは、少し驚いたみたいだったけど
黙って静かに、ただうなずいてくれた。
「病気が進行すると……っ」
病気のことは受け止めたはずなのに…。
なぜか今になって、涙が溢れてくる。
「大丈夫…ゆっくりでいーから…」
勝吾くんの優しさにまた涙がでる。
「し…進行…するとね…っ」
「……」
「…肺とかも…うごかなくなって」
「……」
勝吾くんは優しく頷きながらきいてくれる。
そして、私が1番言いたくなかったこと
「――長くても8年しか生きられない」
余命を、伝えた…―。

