私の小さな独り言を、聞いていたらしく…
私の親友、碧葉美架(あおば みか)が話しかけてきた。
美架は、いつも元気だから悩みとか聞いたことない。
てゆーか、こんな美人で優しいのに、彼氏がいないとかびっくりだよ…。
「いや…べーつに?なんでもなーい」
「そーですかぁーっ……なんかあったらすぐいいなよー?
なな子はすぐため込むからっ!」
美架は、プクッとほっぺを膨らませた。
そんなことしても可愛いだけだよ、美架…。
美架は、はぁ…と深いため息をついたあと
「部活行くから、この話はまた今度ね!」
と、教室を飛び出していった。
そーいえば、遅れたりすると先輩が怖いとか言ってたなぁ。
それにしても早すぎじゃ…。
だって、まだ体育館の鍵を開ける時間の、20分前だし。
私も部活に行きたかったけど…、今日も病院に行った。
検査の結果、異常なし。
よかった…。
――…病院から出た私は、心臓が止まるんじゃないかって思った。
ドクン。
だって、そこにいたのは……
―――手の届かなくなったはずの人。

