キミが笑えるように













―現在―




あの日の事は今でも鮮明に覚えてる。




勝吾くんとは中1から二年半付き合った。




でも勝吾くんが高校からバスケの選抜で海外に行ってしまう事になって…






お互いまだ好きだったけど別れた。



でもいいんだ。今は…




「それで守がさ…聞いてる?」




昔の事思い出してたらボーッとしちゃった。




「ごめん!聞いてなかったぁ!」



「それ笑顔で言うか?普通」




少し呆れながら陽チャンが笑う。


「ごめん…」




「クスッ…別にいいよ」



どくん。





「分かった」




"別にいいよ"その言葉が昔の勝吾くんと重なった。





「なな子?どした?」


「あー…ううん!なんでもない」




「そっか」


どーしたんだろ…私。勝吾くんを思い出すなんて…。





「そろそろ部活行こーぜ」



「あ…ごめん!私今日休む…」




「あ!了解!主将に言っとくな!」




「よろしくー」




主将、かぁ…。



私にとっての主将は、勝吾くんだけなんだけどなぁ…。





「じゃ…気をつけて帰れよー」


「うん!ばいばい…」







「っ……!」


私が部活を休むって言った時、陽ちゃん、少しだけ嬉しそうな顔したよね…?




どうして…?


私がいないとそんなにうれしい…?



私の見間違いだと、信じたいよ…。