私と勝吾くんはやっとの思いで店を出て、2人でゆっくり帰った。
「今日…楽しかったー」
心底そう思った。
「そっか-」
勝吾くんが嬉しそうに笑った。
「…うん」
バスケの事をたくさん話していると家にすぐにつく。
いつもそんな感じ。
でもその普通な感じが、すごく幸せなんだよねー。
「ねぇ、勝吾くん」
「ん…?」
……ほら。
私以外の女子が呼ぶ時は、「ぁあ?」って、不機嫌そうに言うのに…
私が呼んだ時は、すっごく優しい顔でこっちに顔を向けてくれるところとか。
「…んだよ」
私がじっと見つめると、そう言って照れながら顔を掻くところとか。
全部…愛おしいって思うの。
ずっとね、一緒にいたいって思うんだよ…?
勝吾くんも、同じ気持ちでいてくれてる…?
「ほら…着いたぞ。」
「うん」
「はぁ…。シゲの言う通り、泊ればよかった」
「え…っ…?」
「あぁあ!…変なこと言ってワリィ。…なんかこう…単純にもっと一緒にいてぇ、って思ってよ。」
「……うん、私もだよ」
「ずっと一緒にいような」
そして、さよならの…キス。
名残惜しいけど…唇を離した。
勝吾くんも、同じ気持ちだった…――。
「ああー!…これ以上ここにいたら、マジで帰りたくなくなる!
……また、明日部活でな。」
「…うん!ゆっくり休んでね」
「おう!」
私もね、帰ってほしくないの。
明日すぐ会えるのに…今バイバイしたばかりなのに、
遠ざかる背中を見ながら、”逢いたい。”
そう思っちゃうんだ。
勝吾くん。
大好きだよ。
ずっと一緒にいようね…―。

