キミが笑えるように













―――!?





「――バックチップ!?」







一瞬、私も抜かれたと思ってしまった。






だけど、



主将は抜かれた直後、笠松クンに背を向けたままスティールしていた。




今、抜かれたのはわざと―。




バックチップのために…?




ディフェンスを抜くときの、1番無防備なところを狙った…!?





「…」






確かに、1番無防備だけど




後ろ向きのままなんて―。




まさか、ここまでとは思ってもいなかった…。



底知れないバスケットボールのセンス…。




「…赤ヶ瀬。期待以上だ」




「それはなによりです。


でも、この成長は主将自身の努力の証です。



今のバックチップも、驚かされました。


私はただ、助言をしただけですし…」





「そうか」




「はい。他の4人も…」