キミが笑えるように











 パシッ




「「あ!」」




主将が笠松クンから6番へのパスをスティールした。





笠松クンは主将より10~15㎝高い。




だから、腕や脚の長さもそれなりに差があるし、




主将が相手するには大変な相手だと思う。






でも…




「「まただ!」」



何回も何回も主将はボールを奪い続けた。




「あの笠松から…なんで?!」





「すげぇ……」




確かに、すごい。





……すごすぎる。








でも、その強さが





私には、怖い。









「主将は反射神経と瞬発力が優れてる――」



「どんな動きにも合わせて動けるような体を鍛えなおした…か」




監督には分かるんだ…。



選手の成長が。



たとえ、ほんの少しの成長だとしても。







「…はい。…でもそれだけじゃありません」