そう思っていたのに―― 怖かったんだ。赤っちが倒れたことが。 もし、今が赤っちが死ぬ直前で、俺が赤っちに触れて、 そのぬくもりを知ってしまったとしても 俺は赤っちの死を受け入れることができる? 触れた手を離すことができる? そう考えた俺。 答えはどちらもNOだ。 だから、俺は自分が悲しまない方を選んだんだ。 今だってそう。 病院に行って、生きているところを見てしまったら、 きっと俺はそれに甘えて、現実を見れなくなる。 だから行かない。 …行けないんだ。