…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ
――頭の上のほうで、機械音が聞こえる。
それと…途切れ途切れだけど、声が聞こえる…。
「…だい…―ぶ…った…は…―だろ?」
この声は…勝吾…?
「…が、…じょ…きょう…――かわ……んだ」
こっちは……峯崎先生…?
「…っ…なん……よ、それ…」
あまりよく聞こえないから、内容が全く分からない…。
でも、勝吾がかなり焦っていることは、なんとなくわかる。
「…れは……しょうがな……となんだ」
「…しょ……ない?」
「も……―ちゃん……らだは…んかいなんだ」
「……かい?…ど…いう…意味だよ?」
だんだん、言葉が聞き取れるようになってきた。
「…のままだよ」
「…そのまま?」
「…あぁ」
「おい、親父…―」
そして、はっきりと聞こえてしまった。
―――――「もう、ななちゃんは普通には生きられない。」
―――私の幸せ終わりを告げる、先生の言葉が。