私が、ベンチに座ると、勝吾が話し始めた。
「…攻めの中心を決めるぞ。本気で勝ちに行くんだからな」
勝吾が、タオルで汗を拭きながら言った。
そんな小さな仕草にも、私の心臓は跳ね上がってしまう。
「そんじゃあ、まずは俺が全中の時の借りをかえしてやらぁ!」
「翔平さん…シゲ先輩は強いけど、あんたなら勝てそ―な気がする」
篤蚪はシゲハル先輩を1番近くで見てきて、彼の強さをよくわかってる。
そんな篤蚪が言うなら…可能性はあるかもしれないなぁ…。
「おっしゃぁあ!あんとき負かされた悔しさ、全部ぶつけてやっからなぁぁ!」
「気合はいいけど、うるさいかも」
そう言った篤蚪を、翔平くんは思い切りにらんだ。
「あ゛?」

