1Qが終わり、スコアは24対9で私たちが勝っている。
「やっぱうまいよ~、なな子。」
「最初のダブルクラッチも驚いたけどー、やっぱディフェンスとかもやばいよー」
「全然気ぃ抜けないね。てか勝吾先輩もいるのにキツイわー」
「ホントだな。ありゃ、認める!あれ、ホントは中身男なんじゃねーの!?」
向こうのベンチの会話がきこえて、私を認めてくれた事がわかってすごくうれしかった。
またバスケしていることも、信じられない…でもうれしい。
「なな子、座れよ」
「うん」
勝吾に呼ばれ、1歩踏み出した。
ズキッ…。
その瞬間、両足首に激痛が走った。
イっ…タぁ…。
今くらい、忘れさせてよ…。病気のことなんて…―。
私は、表情を隠すためにタオルで顔を拭くふりをして歩いた。

