……私に見せてくれていたあの笑顔が、全て……偽りだった。
そして私は心に傷を負った。
…親友と恋人を同時に失った。
その時、勝吾が助けてくれた。
…いじめを受けた。
その時も、勝吾が助けてくれた。
頼っていいって言ってくれた。
私が辛い時、傍にいてくれた。
抱き締めてくれた。
キスしてくれた。
…今日、笠松クンが本当の笠松クンじゃない事を知った。
陽一の前では強がってた。
……でもあの時私は、泣きたいくらいにショックだった。
今まで過ごした時間は……全て偽りだったと知ったから。
………悲しい。
哀しい。
かなしい。
カナシイ……。
…なのに、誰にもこの哀しさは分からない。
私を慰める人はいない。
…助けて。勝吾…。
逢いたい……逢いたいよ……。
…私はずるいね。
逢いたい、なんて。
あんな事言ったのに…―。
家に帰ると、階段を駆け上がって自分の部屋に入った。
あ……。キレイになってる…。
散らかっていた私の部屋は、きれいに片付いていた。
…お母さんかな。
…まぁ、いっか。
――ごめんね。ありがとう。

