―数ヶ月前:入学式―
桜の花は満開で、空は蒼く澄み渡っていた。
暖かい風が、私の髪と、スカートを揺らす。
周りには、もう人がほとんどいなくて、私の周りはしん、としていた。
……中2の全中で知り合った、笠松陽一クン。
まさか同じ高校だったなんてね…。
高校でもバスケやるのかな…?
そんなことを考えていたら、笠松クンが走ってくるのが見えた。
私は大きく手を振った。
式が終わった時、ここで待っていてほしいって言われたから、私はドキドキしながら待ってた。
"久しぶり!…赤ヶ瀬さん"
笠松クンに会うのは、全中以来。
背、伸びたなぁ…。
"会うのは全中以来だし…いきなりで悪いんだけど…"
笠松クンの顔はほんのり赤く染まっていた。
『……ん』
"…オレと付き合ってほしいんだ"
笠松クンは恥ずかしそうに笑った。
かっこい…全中の時と全然変わってない…。
『…うん!い、いよっ』
や、やば…緊張して、変な声になっちゃったぁ……。

