――!
…じゃあコイツも知ってんのか。
「あぁ」
五十嵐は不思議そうに俺たちを見てたけど、何も言わなかった。
「そっか。それなら大丈夫だね!幸せになってね!…赤ヶ瀬を守ってあげて。…何があっても」
優しく、自分の幸せを願うかのように放ったその言葉。
でもその言葉にはコイツの強さを感じた。
「あぁ。何があっても、だ」
「うん。…それじゃ、僕は帰るよ」
佐井山は、俺たちに背を向けて歩きだした。
あれ…―。
そーいえばコイツ…なな子と同じバスに乗ってるんだよな?
だったら…―
「佐井山!」
俺が叫ぶと、佐井山は驚いて振り返った。
「…お前なな子と同じバスに乗ってるんだよな?」
「うん」
「最近…なな子いるか?」

