なな子にキスした理由を聞かれて、「好きだったから」と答え、
なな子に彼女がいる、と嘘をついていたことを謝った。
佐井山はそのときも気持ちを抑えられず、頭を撫でてしまった。
―――本当に僕は最低だ。
親友でいいって決めたのに…。
彼氏がいる赤ヶ瀬に対して最低な事をした。
勝吾君に謝りたい。
…そう五十嵐に相談してきたらしい。
そんな事があったのか…。
まあ、でも。
多分……学校に来なくなったことと、そのことは、関係してねぇな。
「黙っててごめんね」
「別に。で、佐井山は今どこなんだよ」
「今日来るっていってたよ」
「今日!?」
「そ。だから今この話したの」
「そーゆーことかよ…」
「…放課後。校門で、待ってるから」
「…あいよ」
俺の気のない返事に苦笑いしながら、五十嵐は自分の席に着いた。

