勝吾side
「はぁー…」
なんでだ。
…なんでだよ。
「…なな子。」
教室で、自分の机に突っ伏しながら、愛しいアイツの名前をぼそりと呟く。
「ため息深いね~なんかあったの~?勝吾っ」
「あー…シゲハル…だっけ?」
「やっと名前覚えた!…おはよっす」
やっと、って!
いきなり海外から日本に来て、全校生徒が2000人、1クラス49人…。
んな、すぐに人の名前なんか、覚えられるわけねーだろっ!
まぁ、シゲハルもバスケ好きみてぇだし。
いいやつだから、仲良くしていきたいとは思うけど。
「…おう」
「ホントだいじょぶかー?お前っ……。
あ、俺、委員会の仕事あるからいくわ。わりい。後で相談のるから」
「…おう。さんきゅ」
…どーしたんだ。
あのバカ。
なにがあったんだよ…。
――3週間か。
アイツの笑顔も…てか顔すらしばらく見てねえ。
逢いてえ。
今どこだ…?
心配だ…。
それとも俺の、考えすぎ?

