キミが笑えるように










「なな子、ひさしぶりだね」




「お久しぶりです、征弥先輩」




征弥先輩は、優しく微笑んだ。





うわぁー……。




……いつ見ても、征弥先輩って爽やかだなぁー…。






「ちょっ、おい!せーやまで何なんだよ~っ。俺の赤ヶ瀬~~」





秀一先輩は、いつも明るい。


私を気に入ってくれてて、可愛がってくれる。




秀一先輩は、私に顔を近づけてきた。






「ってゆーか!今日も可愛いね!!赤ヶ瀬っ」




秀一先輩……顔近いっっ!




「や、やめて下さいっ秀一先輩っ!」




全力で私が顔をしかめると、両頬をプクッと膨らませた。





「へいへい、やめますよー。陽一が怒っちゃうもんなぁ~」








あぁ、そっか。


先輩たちは、まだ知らないんだっけ。






「………笠松クンは、怒らないと思いますけど」





”陽ちゃん”じゃなくて、”笠松クン”。




もう付き合ってないから、陽ちゃんって呼ぶのは、変かなって思った。






”笠松クン”そう呼んだ瞬間、シゲハル先輩、秀一先輩、征弥先輩の表情が固まった。