キミが笑えるように










「どしたー?」




勝吾がアイスティーを2つもって戻ってきた。





「うん、クラスメートが心配して電話くれた」





「そっか…だよな!あ、ごめんな。学校さぼらせて」






「さぼるつもりだったから大丈夫っ!」





「はははっ…つーか、なな子も一人前の不良少女だなっ」






不良って……!






「なにそれー、バカにしてるのー?」







「してねーよ…!……―」






そう言うと、勝吾はどこか一点を見つめてそのまま黙ってしまった。






「勝吾…?」




「あ゛…えーと…ん?」






「どーしたの?急に黙って…」






「あ、いや…なんか実感わかなくてよ」






「実感?」





「今なな子が俺の家にいて、俺の隣にいる。まじ夢だろ?これ」





「…ふふっ」




まっすぐで、馬鹿正直。



――愛おしい。





「わ、笑うなよ」






「夢じゃないよ!もう、離れないからー!」






私は、無駄に大きな声で叫ぶと、勢いよく勝吾に抱きついた。





「おっ、お前…!照れるだろーが、ばか!」






「何ー?今さらー……今まで私にしてきたこと、棚に上げないでよねー」







「う…。それ言うな」