「…ほら、ついたぞ」
「あ、うん」
ここが…勝吾の家…。
「お邪魔しまーす…」
広っ……
…お父さん、医者だもんね…。
「ちょっとここで待ってろ…」
そう言って、私をリビングのソファーに座らせると、勝吾は部屋の奥にいってしまった。
時計を見るとお昼の12時。もうこんな時間だったんだ。
"ピリリリ…ピリリリ…"
ん?…電話?誰だろ。
[着信:吉良乃 羽菜]
羽菜…?
「もしもし?」
<なな子!今陽一と一緒?!てゆーか、
今ウチらのクラス大変なことになってるんだから!!>
「え?」
<え?じゃなくて!なな子の机に
"陽一と学校さぼります"
って書いた紙が置いてあったの!!>
「え?…」
<でも、なな子は陽一のこと陽一って呼ばないし、字も違うから電話してみたの>
「そーだったんだぁ…私…紙かいてないし、陽ちゃんとは別れたよ……それに…」
<別れた!??…あぁ、うん…>
「陽ちゃんの浮気相手は美架だった」
<美架ぁぁ!??>
「う、うん。…でも誰がその紙書いたんだろー」
<…んー、てか色々ありすぎてわかんない…。
とりあえず…その紙の写メ送るから、誰の字だか考えてくんない?>
「わかった」
<じゃあ…また明日色々聞かせて?…別れたとかで色々辛いだろうけど、学校は来なよ?>
「うん、わかってる。ちゃんと、行くよ!」
<休んだら、アイスおごってね~。ばいばい!>
「クスッ……分かった。…ばいばーい」
羽菜、心配してくれてありがとう――――。

