歩きだした瞬間、腕を掴まれた。
――ビクッ…
「なーんてな!…こっち向けよ、なな子っ!」
え………?
「…なんで?!」
「はははっ。ビックリしただろ~?つーか、俺の声分かんないとか、ほんとバカ」
――そこにはいたずらっぽく笑う勝吾がいた。
「……っっ」
私は勝吾に抱きついた。
「ちょっ…おい…///」
「勝吾……抱きしめて…?ぎゅーって……して…」
そんな笑顔見せられたら…気持ちが、抑えきれなきなっちゃうよ…!
この気持ち、もう隠さない…!
「………クスッ…しゃーねーなぁ!ちびなな子!」
勝吾は私を強く抱き締めてくれた。
「あったかーい!」
ホントに、勝吾の腕の中は暖かくてすごく落ち着く。
「あったりめぇだ!バーカ」
「…勝吾」
「あ?なんだ?」
頭上からふってくる、優しい声。
――ドキ…ドキ…
心拍数がどんどん上がっていく。
「あのね…」
今なら言える。
ずっと言えなかったけど…。
「―…私、ずっと前から勝吾のことが…」
「―――…好き」

