だけど。
「………最低」
ありえないでしょ、この人たち。
「ごめんね、なな子…。でもっ…これからも親友…でしょ…?許してくれるよね…?!」
美架は、笑顔で言い放った。
その笑顔、どこから出てくるんですか?
美架さん。
裏切っといて…なに?
”これからも、親友”……?
ふざけないでよ――。
「…私に親友なんていない」
美架は悲しいような…驚いたような顔をして私を見ていた。
「………どーぞ末永くお幸せに?」
棒読みで2人を祝福した後、私は2人に背を向けて歩きだした。
50メートルくらい歩いたところで、美架が私に何かを叫んでるみたいだったけど、
振り返ろうとは思わなかった。
「………ッーー…」
親友に裏切られ、大切な恋人を失っても
――涙は出なかった。

