~ポーカーフェイスな君に恋をする~

バシャッ

「ちょっとぉー!」

あたしが、ボーッと考えていると顔にお湯をかけられた。

犯人なんて、考える必要もない。

カリンは、こんなことやらないしこの温泉は今はあたしたちだけだし。

ってことは、玲美しかいない。

「玲美、なにするのよ!」

「ふふっ♪澪愛乃が、ボーッとしてたからお湯掛けたらきずくかな?って」

「お湯じゃなくても、いいじゃない」

「えーっ?だって、お湯だったら怒らないかなぁーって!」

....なんつー言い訳。

実際、お湯でも怒ってますけど!

玲美と言い合いをしていると、

「お~い!聞こえるか~?」

男湯の方から、澄君の声。

「は?なにやってんのあいつ。まさか、あたしたちを監視してるんじゃ....」

いやいや。それは、ないでしょ....

それに、あなたの彼氏でしょーが。

「聞こえるかって、聞いてんだけど~?」

またもや、男湯から叫ぶ澄君。

「あいつ。女湯に話し掛けてなにが目的よ。

まさか、女湯に乗り込んで来るとか?!」

それもないって!

玲美は、一人でぶつぶついってる。

カリンは、この状況に苦笑い。