「どうしたの?目が泳いでいるよ。」 そりゃ、泳ぐよ。 泳ぎますよ。 太平洋でもインド洋でも泳ぎますよ。 この場面でガツガツ行ける程、肉食ではないですから。 だって私、男性経験がないんですもの…。 「俺が初めての男に立候補してもいいのかい?」 顔を上げられたまま、囁かれる。 「そんな…。」 立候補だなんて…。 あれ? さっきまでのドキドキ感がない。 どうしてだろう? 目の前で誰もが羨むイケメンに囁かれているのに…。 そうだ。 分かった。