女怪盗と探偵君




「あら、大和、まだ言ってないの?」



「言ようと思ってた時に社長が出て来たから…」



「じゃあ、どうぞ。」




女の人は首を私の方に傾きながら言った。



「はぁ、じゃあお言葉に甘えて。」



ため息をついてから
大和君は私の方に体を向けた。



「会社名はパラディ。国家公認の探偵事務所だ。」



…………なんじゃそりゃ?



急にそんな事言われた私の頭は疑問符でいっぱいだった。